IKTTの伝統の森に訪問!古代から現代まで変わらぬクメールの高い芸術を感じます!

午前はシェムリアップ市内から40分程離れたIKTT(伝統の森)に訪問します。伝統の森で織られている絣の布には、古代の人々の宗教観や美意識がたくさん込められております。最高傑作をつくり出すために人々が最大限の努力をし創造して受け継いできたもの、それが伝統となって現代、この布にも受け継がれています。「新しいものをつくるには古いものを知らないといけない」という意識のもと古の先人たちへの敬意を忘れません。


クメール伝統織物研究所(IKTT)とは

1995年、ユネスコの委託により、カンボジアの伝統的な絹織物の現況調査を担当した森本喜久男は、20数年にも及んだカンボジア内戦がさまざまな断絶をもたらしていることに気づいた。優れた技術を持った織り手たちの多くは、戦禍と混乱のうちに亡くなり、かろうじて生き残った者たちも高齢化していた。200種類以上もあったとされる伝統の絣のパターンも、その記憶の担い手とともに失われつつある。かつては村のなかで調達できた生糸も染め材も今はない。彼女たちが再び織り機の前に座るまでには、さまざまな困難が待ち受けているのが見て取れた。これら代々継承されてきた染織技術と知恵――絣柄のデザインから、道具の数々とその使い方、そして大切に扱われてきた絣布そのものまで――、伝統織物にかかわるあらゆるものを収集・記録し、次の世代に残す必要がある。同時に、その復興と再生を促し、伝統の活性化を図ることが切に望まれた。こうした現状に対し、カンボジアの伝統的絹織物の復興と調査研究、その活性化を推進するために、1996年1月、クメール伝統織物研究所(IKTT)は森本喜久男によって設立された。

「職人である村人が幸せに暮らせる環境を作ること。これが今の僕の仕事でもあるのかな」森本喜久男

【情熱大陸】2017年4月9日放送 森本喜久男(2014年外務大臣賞受賞)

余命宣告された京友禅職人がカンボジアに作った世界一の“織物の村”。美しき糸と村人が織り成す奇跡の“祭り”にカメラが密着!

カンボジアに村をつくった日本人

世界から注目される自然環境再生プロジェクト 森本 喜久男 著


自然と共存する人々が織り成す最高のアート作品

とても丁寧な手仕事の中で織られていく絣の布たち。森の桑を食べて育った蚕から座繰りをし、括り、染め、織りの工程を経て世界にひとつだけのアート作品になっていきます。このツアーではその工程を間近でご見学いただきます。自然のものだけで布をつくり、「全ての植物には色がある」 というように自然染色の高い技術もあります。IKTTの布は、 黄金のシルクの風合いとともに、5年後、10年後、さらに美しさが増すのが特徴。


シルクのハンカチの自然染色を体験

本ツアーでは、シルクのハンカチの自然染色を体験します。

最初に、白いハンカチを「括り」ます。(括った場所に色がつきません)その後、染めと洗いを行い、再度「括り」を行います。

※2色(白も入れて3色)にするため、括りと染めを2回行います。

自然色をしたハンカチはお土産としてお持ち帰りできます。


IKTTゼネラルマネージャー岩本みどりさんより

カンボジアの田舎の森の中、今ここは「奇跡の村」と呼ばれ、世界各国からお客様が訪れます。良い布を作る上で、勿論良い糸が必要です。しかし、良い糸や技術だけでは世界一の布は出来ない。「心を込める」こと、これが大切。それには職人の心が幸せでないといけないと、森本は言います。「伝統の森」はカンボジアの伝統的な手法で、芸術品ともいわれる、美しいシルクの織物を作っています。そこには、それを作り出す人々の幸せな暮らしや自然環境があります。是非、カンボジアの素晴らしい芸術と自然、そして、それを生み出す「環境」を職人である村人と共に過ごす時間の中で感じてください。

 

特別レクチャーを受けた日本語ガイド

現地では特別レクチャーを受けた現地日本語ガイドがご案内いたします

旅の良し悪しはガイドによって決まるとっても過言ではありません。本ツアーはIKTTゼネラルマネージャー岩本みどりさんによる特別レクチャーを受けたカンボジア人日本語ガイドがご案内いたします。伝統織物について、IKTTで織られる絹織物と遺跡とのつながりなどをきちんと理解した現地ガイドがご案内するので、更に理解が深まります。

 

森本 喜久男 著:自由に生きていいんだよ

お金にしばられずに生きる“奇跡の村”へようこそ

所有なんて、意味がない。人間サイズの暮らしが心地いい。豊かさとお金はイコールじゃない。やりたいこをやれ。大丈夫、人生は怖くない。本当の豊かさとは何か。カンボジアの荒野に、世界一のシルクの村を誕生させた著者からの伝言  著者:森本 喜久男 著 高世 仁 聞き手

消えかけた伝統の織物を再生する中で、森本さんは、豊かな自然と笑顔あふれるコミュニティを備えた村の創造に行きついた。その村は私たちにほんとうの幸せとは何かを教えてくれる。そして、たくさんの失敗を乗り越えて“奇跡”を実現した森本さんの生き方は、私たちに大きな希望を与えてくれる。東南アジアの森の中から、森本さんは私たちに厳しく問いかけている。君たちはほんとうに人間らしく生きているのかい、と。そして同時に、もっと自由に、夢を持って生きていいんだよと励ましてくれてもいる。聞き手 高世 仁


【P47 から一部抜粋引用】

「世の中にこのような村があることを知ることが出来て良かったです。自分の忘れていたもの、生活の原点に再び出会うことができました」 「この村には日本にないもの、自分にないものがとても多すぎて、感動しっぱなしでした。自分の小ささにショックを受ける反面、新しい世界が自分の中に広がって、新たな目標ができました。」「IKTTはまさに"人の力”のすごさを伝えてくれました。協同すること、つながること、真意をみつめること」

「伝統の森」のゲストハウスに置いてあるビジターズノートに書きこまれた書き込みの一部です。

 「生活の原点」、人間本来のものに気づかされたという感想が綴られるなか、とくに多いのが「子連れのお母さんがいる職場」への驚きだ。職場で子どもの世話をしていて、仕事の能率は落ちないのか。お母さんが働く姿を身近で見ながら育つ子どもたちは、将来、どんな人間に育っていくのか。日本からの見学者、とくに若い人たちは、家族、コミュニティ、職場のあり方などさまざまなことを自分にひきつけて考えさせられるようだ。 聞き手 高世 仁

伝統の森IKTT☆すべての村人が関わる本物の布づくり

先日、伝統の森IKTTのゲストハウスに宿泊しました。年末年始は満室に近いほど大賑わいだったようですが、ちょうどお客様が帰られた後にお邪魔させていただいたようで、日本人スタッフのみどりさんに村内を隈なくご案内いただきました。何度かに分けて伝統の森の魅力を綴らせていただきます。伝統の森は、100年ものの本物の布をつくるというポリシーのもとに運営されています。村の女性が子どもと一緒に働ける場をつくり、そこで女性らしい優しくも美しい布が織られています。1枚の布をつくるのにすべての村人たちが関わっているんです…というみどりさんの言葉、心に響きました。つくられた布は次から次へと売られていく…とのこと。しかも、支援したい!ではなく本当にこの布が欲しい!という気持ちで購入される方が多いようです。みどりさんよりたくさんのお話を伺いましたが、伝統の森の創始者である森本さんの姿をみどりさんが再現されている…そんな風にも感じました。(続きはブログへ⇒)




日程表

カンボジア旅行|オークンツアー|現地ツアー|スケジュール


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2019年に行なわれた蚕祭りの様子はこちらからご覧いただけます。

The first tying and dyeing by Houy / 最初の括りと染め。


注意事項

【その他】

ツアースケジュールは天候、交通状況等により変更、中止になる場合があります。

表示された時間は目安の時間となりますので、時間が余っても、返金等はございません。

また別の場所へ行かれる場合には別途追加料金が発生いたします。

  

【キャンセルについて】

キャンセルなさる場合、必ず、ツアー出発日7日前までにご連絡お願い致します。事前連絡がない場合は、キャンセルチャージが100%かかりますのでご注意ください。 

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